2019年、売り切る力と売り続ける力を体系的に教えてくれたのは、戦隊ヒーローたちだった

【ちゃんとしてるなぁ】

2019年はこの一言で表される一年でした。

振り返ってみると、2019年で一番感動を覚えたのは、テレビ朝日と東映のマーケティング力です。それを一言でいうと、「ちゃんとしてるなぁ」なんです笑。なぜちゃんとしてるかをちょっと書いてみたいと思います。

実はちゃんと仕事に生かされる経験・体験だったりするので、(1分ほどで読めるので)ぜひ最後までお付き合いください! 

戦隊ヒーローから学んだ

ボクの子供は4歳なんですが、そのテレ朝&東映が企画・制作する戦隊ヒーロー(最近は仮面ライダー)の大ファン。自宅にはおもちゃが溢れかえっています。何が「ちゃんとしてるなぁ」なのかというと、「売り切る力」と「売り続ける力」です。それについてご紹介します。

売り切る力

まず「売り切る力」の何がすごいか。

それは、あらゆるチャネルを使って、宣伝・販促を仕掛けてくる点です。

テレビCMはもちろんのこと、新しい武器が使用されるシーンが放送されれば、かならずその武器が当日におもちゃ屋に並んでいます。雑誌も出ます。映画も夏・冬にリリースされます。あとは、全国各地でショーがあります。ホールでのショー見ならず、住宅展示場のような場所でもあります(完全に親子の集客ツールw)。

他には、ハッピーセットも出ます(マクドナルドの500円メニューでおもちゃを配り、いづれ5,000円のものを買わされます笑)。お菓子もソーセージもシャンプーもお箸も服もあります。本を買うと付録がついてきます。これがいわゆるエントリー商品であり、フリーミアム(?)であり、数千円もするエンド商品を将来買わされます。

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本の付録(左)は5000円のおもちゃ(右)を買う入口である…

オンライン・オフラインの両方で、あらゆる商品を売り切ろうとする力、マジで抜け目ないです。(こんなブログも書いてます▶ ハッピーセットや本の付録がおもちゃのマーケティングとして機能しまくっている件

売り続ける力

その次に、「売り続ける力」の何かすごいか。いくつかあります。

絶妙な引継ぎ

ひとつは毎年3月には新しいヒーローが出てくるのですが、前年のヒーローとの引継ぎが必ずあること。一緒にショーに出たり、特別番組が2月に放送されたり。前年のヒーローがピンチになり、新しいヒーローが助けにくる構図です。

そりゃ、子供は感動します。もう新しいヒーローが好きになります。また新しいおもちゃが売れます。だから毎年売れます。

そんな内容を具体的に書いたブログがこちら▼

www.norrya.com

収集欲を刺激する

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それだけでなく、ヒーローが使う武器も、「収集欲」を呼び起こすようなものばっかり。ビックリマンシールやプロ野球チップスみたいに集めたくなります。今風に言うと、ポケモンのキャラ集め?笑、みたいに集めたくなります。毎月のように新しいのが出ます。

そしてデッカくなる

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まだあります。必ず、敵がでっかくなります。そして、ヒーローのロボットが登場です。このロボット、子供が欲しくなります。これまた何体も出てきて、それぞれ合体します。これも収集欲を掻き立てます。直近の例だとクリスマス商戦も良い例です。11月下旬から12月上旬にかけて、どんどん新しいキャラクター、武器、敵、乗り物など、ガンガン登場します。もちろん、おもちゃ屋さんに並びます。そんなこんなで毎月いろんなものが売れます。

やっぱりちゃんとしてる

とまぁ、興味ない人には全く興味ない話をしてしまいましたが、この「売り切る力」と「売り続ける力」は本当にすごいです。消費者として、がっつりハマりました。

確かにこれって、テレビという未だ強力なチャネルと彼らの資本力があってこそなせることだと思います。

でも、たぶん素晴らしいのは、これらのマーケティングプランがきっちりと仕組化されている点。だから、抜け漏れなくやっていけるんだろうと思います。そして、これを毎年ブラッシュアップしているんでしょう。 

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ヒーローにハマらされた典型が、そうこのボクです。

結局は仕組化・体系化

2019年は、そんな売り切る力・売り続ける力を消費者として実感した一年。テレ朝と東映(そして多分ADK =アサツーDKも連携してる?)のすごさをパパとしてまざまざと見せつけられました。

そんなボクが働くOWNDAYSの経営企画室は、2019年がまさに立ち上げ期。そして、ボク個人的には今までのキャリアで全くやったことのない業務に取り組んだ一年でした。また、経営陣含め、これまでで一番優秀な人・プロフェッショナルな人に囲まれて仕事をした一年でした。

社内の話ではありますが、OWNDAYSではファンドさんからの出資を受け、まずは意思決定プロセスが明確になりました。誰が何をどう決めるか、それを仕組みとして回していけるようにする。そんなことに取り組んできました。

それと予算作成。これが一番辛い笑。
350店舗、12カ国(つまり12通貨)、直営店・FC店・JVなど、色んな形で世界各国で事業が運営されていて、その予算を全てエクセルで作るという笑。エクセルの本も沢山読みました。そして、いままさにそれにも取り組んでいて、ずっと頭から離れません。

 

※参考になったエクセルの本はこの辺かな▼

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

  • 作者:吉田 拳
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2014/10/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

そんなこんなで、「仕組みづくり」に関わった身としては、戦隊ヒーローたち(正確には東映とテレ朝?笑)の売る力と売り切る力がどれほどのものかまざまざと見せつけられましたw。

世のお父さん方、このような目線で子供と一緒にアニメ、テレビ、ヒーロー、キャラクター、などを触れ合ってみると、新たな発見があって面白いですよ笑。

まぁ、というか、そんなこと関係なしに、子供と同じものを好きになるって楽しいし、仮面ライダー含め戦隊ヒーローものは、子供と共通の趣味みたいになります。

最後に

というわけで、経営企画室で得た経験を活かして、皆さんに事業計画や経営計画、エクセルの活用方法などを動画で共有してますので、ぜひご覧ください。そして、いいね!やRT、シェアしてくださると飛んで喜びます笑。

人件費の見込みは、
動画の感じにするのが簡単かな。

①人数と入社時期を上の表に(黄色セル・青字)
②各月の人数×月給が下の表に。
③②を月合計すれば、毎月の人件費に。
*別途法定福利費も忘れずに!

計算式も見れるからご覧あれ!マッキンゼー出身者から教えてもらった…w

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