〜お金ってお金がかかる〜

今日は前置きなし!いきなり本題入ります。

 

 

お金がかかるお金

みなさん、お金ってお金がかかる、ってこと知ってました?

あっ、なんか偉そうな言い方してますが、許してください笑。実はこれ、僕が社会人1年目で一番印象に残ってる学びなんです。新卒で銀行に入り、そこで学んだこと、というか一番大きな気づきがこれだったんです。

 

「あぁ、お金って、お金がかかるんだなぁ」って。

 

どういうことかというと、まず分かりやすいのがこれ。この福澤諭吉さんを特殊な紙に印字して、プリントして、日銀が決めたサイズに切り取って、出来上がるこのお札。

f:id:norry-yasuda:20180921173659p:plain

闇金ウシジマくん 29巻より拝借

この製造原価が一枚28円らしい。意識しないけど、誰かが作ってくれてるわけですから、その人件費や機械代、インク代、紙代などお金がかかるのは当たり前ですよね。というように作るコストが発生します。

あとは、一応僕も小売業にいるので店舗業を例に考えてみたら、会社としてはこんなコストがかかってきます。「お金」というか、正確には「現金」ですね。

  • 準備するコスト(お釣りの準備、業者に支払うためのお金)
  • 管理するコスト(現金収支計算、記帳、)
  • 保管するコスト(キャッシュドロアや金庫などの盗難防止、不正防止)
  • オペレーションコスト(お店での支払い&お釣りのやりとり、顧客を待たせてしまう)

現金周辺でそれがあるだけで、思ってたよりコストがかかりそうな気がしませんか?ただ、現実的にはこれをわかっていながらも、やめないお店が多いと思います。うちでも、現金を持つことは全店共通です。お店でまだまだ一般的なのは幾つか理由があるだろうと少し考えてみたところ、今パッと思いつくだけあげてみるとこれだけありそうです。(うちのケースというより一般的なケースです)

  1. カードや電子マネーなどを持っていない、またこれらで支払いたくないお客様との機会損失回避
  2. 日銭獲得による運転資金の確保
  3. 電子決済用の端末代
  4. カード会社の決済手数料
  5. 脱税

5.は問答無用でダメです。1.〜4.をみると、確かに、電子決済にすると運転資金も含めてコストは高くつくし、踏み込めない心理が働くのはわからないでもないです。上記した実際の間接コストを考えると、現金決済をやめるメリットの方が大きいんじゃないかなぁと思うんですが、現金しか持っていないお客さんを取り逃がしてしまう可能性を考えると、それが一番の原因でなかなか踏み込めていない店舗も多いような気がします。少し話がずれますが、うちみたいにモール出店しているところは、現金決済は必須になってたりもするのかもしれないし。

救世主現る?!

でも、そんな状況に救世主が登場してきました(救世主、、とか超主観 笑)。ついにこんなお店が誕生しました(日本初ってことは絶対にないと思いますが)。そう、「現金お断り

なんとなんと、天丼のてんやさん▼ 

tech.nikkeibp.co.jp

(一部抜粋)

 ロイヤルHDは2017年11月に東京・中央区に「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリングテーブルパントリー)」を開業。現金を一切取り扱わず、クレジットカードや電子マネーのみの支払いに限定した。2018年6月には、スマートフォンで決済できる「LINE Pay」も同店舗に導入している。 ロイヤルHDは、ギャザリングテーブルパントリーを同社のR&D(研究開発)拠点と位置づけている。完全キャッシュレスの取り組みを含め、タブレットオーダーや店舗における店長や従業員作業のIT化などに挑戦する実験店舗とし、成果が出た取り組みについては既存ブランドに広げる狙いがある。

支払いは、クレジットカード、電子マネー、そしてLINE PAYとのこと。現金決済を望む人を逃す機会損失がどれくらい出てくるのか、本当に気になります。都内だったら、Suicaはほぼみなさん持っているはずなので、多分問題にならなそう。少なくとも、僕にとっては全く困らないし、何よりこのような大手さんが試みたことがインパクト大ですね。僕個人的にはどんどんそれが当たり前になれば嬉しい。

別件ですが、この記事をFacebookで紹介した時に、もう一つ気づきをもらえました。

それは衛生面。つまり、「現金」ってめっちゃ汚いんですね。あっ、お金は汚いってよく言いますが笑、そうではなくて、お札ってめちゃめちゃ不衛生ってことです(小銭は金属だから菌は繁殖しにくいとか?)。小さい頃は、便座と同じくらい雑菌がいるなんて聞いたことがありましたが、少なくとも欧州ではそういう認識をする方が多いらしい。

www.cnn.co.jp

現金を触ったあとは手を消毒する、というマニュアルがある飲食店さんも多いとは思います。ただ、やっぱり触らないでいいなら触らない方がいいと僕は思います。

最近だとLINE PAY、メルペイ、PayPay、楽天Pay、Origami Pay、Apple Pay、Suicaなどなどたくさんキャシュレス決済が出てきてますし、中には「加盟店の決済手数料は無料」という超大手の資金力を活かした荒技が繰り出されているので、その波で導入店舗が増えて、キャッシュレス決済がもっと消費者の中で広まればいいなぁと、一消費者としても考えています。

関連ニュースはこちら▼

jp.techcrunch.com

diamond.jp

japanese.engadget.com

www.apple.com

pay.rakuten.co.jp

 

コメント