必見!?【本で儲けない本屋さん】のご紹介 〜 #逆にこれから小売が面白い 〜

 

本題から読みたい方は、ここ▼から「実店舗はメディア・空間提供の場に 〜渋谷の本屋さん二つご紹介〜」をクリック!

「小売業はなくなるつもりで考える」

これは、僕が勤めるOWNDAYSの代表 田中が、NewsPicksのWEEKLY OCHIAIに出演した時に最後に書いた言葉です。

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これは8月末に収録された落合陽一さんとの対談で、これからの小売はどうなるのかという議論がなされ、NewsPicksユーザーさんであれば、ご覧になった方もいるんじゃないかと思います。 

昨今、EC、IT、インターネット、ウェブサービス、などなどオンライン領域の事業が人気を呈している一方、小売・流通業界は、アマゾンに押され下火になってきてるような記事も目にするようになってきてます。

まさに「小売業はなくなる」。。。だからその「つもりで考える」のか。。。。

 

と思いきや、僕の視点は少し違います。というか、いや、というか、いやいや、とういうか、僕は「逆にこれから小売が面白い」と思っています。

なぜなら、これからもっと生々しい人間らしい部分に小売もフォーカスされていくから。確かドンキホーテの創業者が、「これから小売は『超合理的』な会社(アマゾンが圧倒的代表格)か『超非合理的』な会社(ここではドンキのような会社)しか生き残れないと言っていると聞きました。まさにこの超非合理的なところに小売の面白さが出てくるわけで、これからそこにパラダイムシフトしていく前夜みたいな状況がまさに今なんじゃないかと思っています。

ということで最近流行っているのが(もちろんただのマイブーム笑)が、#逆にこれから小売が面白い というハッシュタブでツイートすること。

さて、その生々しい部分って何かと言うと、まったく合理的ではない購買動機とか、物を手に入れる行為では得られない動機づけですね。最近よく耳にする言葉で表すと、コト消費、ストーリー消費、SNS消費、体験、という動機です。釈迦に説法ですが、物を手に入れたり、サービスを受けたりすることそのものではなく、その過程や背景、または五感で感じ取る感覚や感情を欲しているわけです。アマゾンは全くその逆で、利便性と価格で他社を圧倒しようとしてますから、その対局がまさに、このような動機に当たります。

 ってことで、最近、小売に関わる本を多く読んでます。

小売再生 ―リアル店舗はメディアになる

小売再生 ―リアル店舗はメディアになる

  • 作者: ダグ・スティーブンス,斎藤栄一郎
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2018/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 
レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

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amazon 世界最先端の戦略がわかる

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 「小売の本を読むとか、当たり前やろお前!」というツッコミは、完全スルーします笑。もし、興味あれば、ぜひ一度この辺の本を手に取ってみてください。特に、小売再生 ―リアル店舗はメディアになる と レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか は面白いのでおすすめです。

実店舗はメディア・空間提供の場に 〜渋谷の本屋さん二つご紹介〜

さてさて、前置きが超絶長くなってしまいました。。。。今日は、最近行ってみた渋谷のブックストア2店舗を紹介します。

なぜこれらの店舗を紹介したいかというと、従来の本屋さんとは違い、本の販売を主な売上にしていないとのことなんです。もちろん本の販売による売上はあると多いますが、他の収益源を持っている本屋さんなんですね。あんまり写真は撮ってないんですが、そのような本屋さんを2店舗ご紹介します。あっ、そして、この本の販売での売り上げをメインストリームにしていない新しいタイプの本屋さんを「ブックストア」と表現してみました。(欧米か!)

SPBS

まずはShibuya Publishing & Booksellers!JR渋谷駅から歩くこと10分ちょっと、しかも坂を登ったところにあります。。。わざわざ行くにはちょっと駅からの距離は遠いです。

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奥渋谷にある。こんな外観

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入り口の看板

このブックストアは、お世辞にも大きいとは言えません。色んなカテゴリーの本がありましたが、種類は多くはなかったです。大きくはない店舗に関わらず、本以外に雑貨も売っています。

でもなぜここが成り立っているか、それは3つの特徴があります。

1)シェアオフィス 

一つは、シェアオフィスが併設されています。本屋の奥にガラスの壁越しに、デスクが並んでるんですね。誰が使ってるかというと、それは作家さんらしいです。本に囲まれた場所で働きたいという方がいるらしく、特徴あるシェアオフィスとして賃料を受け取っています。

2)取材の場所

次に、このブックストアはよく雑誌とかの取材の場所としても使われるらしいんです。というか、逆に壁も白くして、そういうシーンで使いやすくしたらしいとか。知的な印象を与えたい場合、本棚をバックに撮ると確かに映えますよね。いわゆるスペース貸しとして、収益を得ています。

3)スペース貸し

最後に、セミナーやイベントでのスペース貸し。これもイベントスペースとしてレンタル料をとったりして、重要な売り上げとなっているようです。上記のスペース貸しとは、また違った性質のスペース貸しですね。夜はここでお酒が飲まれていることもあるらしく、街の人が集まるハブスポットみたいな役割を果たしているみたいです。本屋で集まって飲むとか、まさにリア充でカッチョいい笑。

うーん、やっぱり現場に行ってみると面白いですね〜。

道玄坂のあのブックストア!

さて、Shibuya Publishing & Books を後にして、道玄坂に向かいました。歩くと10分くらいかかったかなぁ。のんびりあんまりあるいたことがない場所を散策がてら歩くと着きました。

そう、ここです▼

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一見、ブックストアがあるの?という入り口

 居酒屋ではないですよ。パソコンとスマホの修理工場でもありません。そう一番上に書いてあるBook Lab Tokyoさんです。すみません、こちらも店内はあまり写真を撮っておらず、写真はこれだけっす。もう一回言います、すんません。

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ドアの外からパシャり

さて、このお店の特徴についてもご説明します。Shibuya Publishing & Booksellersと同じで、やはりこちら本だけの売り上げに頼っていません。いくつか説明します。

1)コーヒースタンド

一つは、コーヒースタンドがあることです。ドアの外からの写真のように、入って真正面にカウンターがあって、そこで、ドリンクを注文できます。ハンドドリップもあるようです。まずはこれ。本に囲まれて、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごす。そんな過ごし方ができそうです。でも、こうなると、なかなか商売としては簡単じゃなさそうです。ドリンクからの収入を増やすには回転率を高めないといけないうえ、座席数も確保しないといけない。一方、座席数を確保すると、書籍を並べるスペースが減るので、本の販売による売り上げにつながらないというジレンマ。。。うーん、難しい。

 この店舗のHPから写真を拝借するとこんな感じの店内

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店内の全体写真

2)スペースレンタル

次に、ドリンク以外に何があるか。はい、これまたイベント・セミナーのスペースレンタル。以下はHPのスクショですが、このようにイベントやセミナーをここで開催できます。この店内を貸し切ることもできるし、個室スペースもあるらしく、そこでこじんまりやるのもOKみたいなことをどこかで読みました。道玄坂だとITスタートアップとか多そうですから、朝も昼も夜もこういったニーズはありそうですね。

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レンタルスペースに関する案内(2018年9月18日時点のHPスクショ)

3)メディア

最後に、メディアとしての位置づけ。

つまり、人がくる、ということは、オンラインメディアと同じように、スペースを広告や宣伝に使えるという発送。要は、新商品を店頭に並べたり紹介することで人の目に触れるし、オンラインメディアとは違い、実際に手に取り五感で体験できます。実際にこの取り組みをBook Lab Tokyoさんがしていたかどうか、来店当日はわかりませんでしたが、当初そのような目論見があったような記事を拝見したことがあります。これは面白い取り組みだなぁと思いました。。そういえば、確かに同じようなことが、上で紹介した「小売再生 ―リアル店舗はメディアになる」でも、アメリカでの同様な事例が書かれていましたし。

#逆にこれから小売が面白い

まとめると、まだまだリアル店舗で確かにできることがあるなぁと思いました。本屋さんだけみても、これだけ仕掛けられるし、ビジネスとしてキャッシュポイントもまだまだ作れるチャンスがありそう。本屋は特に、「知的」「ファッション」みたいな要素もあるから、それを掛け合わせれば、面白くなるでしょうね。 

ふと考えてみると、この「知的」とか「ファッション」って、他にも連想させる商品があると思うんです。あれですよ、あれ!

 

そう、メガネです笑。受け売りすぎましたかねw。

 

あっ、でも真面目に書くと、、、メガネをかけることで知的に見える。そして、服と同じようにメガネをかけるだけで、いつもと違う雰囲気になれる。アイウェアのファストファッションを謳っているOWNDAYSとしては、ファッションの要素も強く打ち出しているわけで、本屋と同じようなテーマ・コンセプトで何かできそうな気がします。半商半医なので、お客様が求めている視力を提供することは大前提にあるのですが、こういったテーマを打ち出し、空間を提供し、人が集まり、時間を過ごし、その中でOWNDAYSを知ってもらえれば、一つの価値提供になり得たりするんだろうか、と考えたりしたわけです。

 

何かできることはないか、妄想してみよう。誰かいいアイデアがあれば、あれやこれや一緒に話しましょう!5000文字近くも書いてもた。

頑張って書いたので、ぜひシェアしてください笑。

飛び跳ねて喜びますので笑。

 

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