「初めての予算作成業務。Excel(エクセル)を使いこなせなくちゃ、まじでやばそう。仕事が回らなくなりそう..」
そんなふうにお悩みの方であれば、このブログはお役に立てるかもしれません。予算作成なんて一度もやったことがなかったボクが参考にした、エクセル教本3冊をご紹介したいと思います。
経営企画室での経験ゼロ
ボク自身のキャリアは、
銀行
→スタートアップ
→子会社代表/新規事業責任者
→現職の経営企画室
という道のりを歩んできです。
銀行では営業、スタートアップでは新規法人営業とその立ち上げ・アライアンス担当を担っていました。
その後、今の会社で子会社の代表を経験し、あるマッチングサイト/プラットフォーム事業にかかわりました。そこでは1→10のようなフェーズだったので、しっかりとした予算を作るというよりも、とにかくプロダクトを良くしてユーザーを獲得して、そしてプロダクトを良くしてユーザーを獲得して、、、みたいな感じ。なので、代表をしていたと言っても、予算はあるんだけどないようなもの。
予算通りにいくわけないので、そもそも予算を精緻に作る意味ってなんだっけ、、、という感じでした笑
で、それから現職の経営企画室です。経営企画室が新設され、その一人目のメンバーとして参画し、会社の意思決定機関(経営会議、取締役会)の運営、予実管理業務、その他特命対応などを担当することに。キャリアを通してどんどん視座が上がっていき、全社的横断的にかかわる仕事に携わるようになってきました。
予算作成の実務経験もゼロ
経営企画室に所属することになったわけですがが、、、数百億円規模の全社予算なんて作ったことはありませんでした。文字通り皆無です。
そんな中、予算作成業務にあたることになったワタクシ。ファンドさんからの出向者の多大なる支援のもと、「今期着地見込みの作成と来期予算の作成」プロジェクト??を会社を代表して担当することに。
エクセルは使ったことあるけど、関数を使い倒した経験はなし。そして、過去のキャリアの中で、周囲に一人もエクセルを使い倒している人がいた経験もなし。例えば、vlookup関数って確か昔使ったことあるようなぁ、、、みたいなレベルでした。
にも関わらず、ファンドさんにおんぶにだっこで教えてもらいながら、そのファンドからの出向者であるコンサル出身者・投資銀行出身者が作ったファイルの構成や関数を盗みながら、そして、とにかくググりながら何とか乗り越えてきました。
オススメのエクセル教本三つをご紹介
そこで、1年前のボクと同じ境遇にあり頭を悩ませている方も多いのではと思い、このブログを書いてみました。やっぱり本を読むと「あっ、こんな使い方ができるんだ」「こんな関数があるんだ」「そういや、あのエクセルファイルはこんな構成になっていたな」と多くの気づきが得られます。そしてそれらを一気に頭の片隅に叩き込むことができます。
なので、ボクと同じ状況に直面し何とか乗り越えていきたいと考えている方のお力になりたいので、エクセルの基本的な関数やお作法、予算作成業務に使えそうな本を3つご紹介します。
たくさんの本を読み漁ったというわけではなく、いくつか読んでみた&使ってみた中でのオススメ本ですので、網羅性は低いです笑。ご了承ください!
本 x 動画で分かりやすさNo.1
分かりやすさNo.1は間違いなくこちらです。エクセルYoutuber 長内孝平さんのこの本「できるYouTuber式 Excel 現場の教科書(「本×動画」で学ぶ新しい独習~180万回再生の実績! )」です。
写真の通り、テキストと図でエクセルの基本機能を解説しているのですが、なんといっても一番の特徴は、YouTubeと教材が連動していること。
超初心者には特に理解しやすい設計になっています。動画があるので非常に視覚的。とても分かりやすく作られています。
それと、本の構成が「インプット・アウトプット・シェア」という流れになっているのも良いです。情報を集める・整理する(=インプット)、収集・整理された情報を使って必要な情報を算出する(=アウトプット)、自分本位なエクセルファイルを作るのではなく他者とファイルを共有する(=シェア)という順番で書かれているのが、チームで作業する方々にとっては参考になるのではないかと思います。
その長内さんのTwitterはこちら▼
「Excel現場の教科書」を出版してもうすぐ1年。編集者の方との共同作業がとても楽しかったのを思い出す。
おかげ様で6刷の数万部を突破して、Amazonレビューも99件に。自分の子どもを送り出して世間に評価してもらったような感覚。著者として多くの方の人生に関われたこと、本当に幸せ。ありがとう! pic.twitter.com/BvJcjguCh8
— おさ@ビジネス教育系YouTuber (@osatoexcel) January 23, 2020
ちょっと余談ですが、特に、予算作成をチームでしていると、「シェア」の重要性には本当に気づかされます。自分にしかわからないものを渡すと他のメンバーが混乱するだけ。逆に、「シェア」も意識されているファイルに出くわすと、説明が一切なくても一瞬で構成がわかるので、ものの数分で他人が更新や修正作業に入れちゃうんですよね。
「あぁ、これぞ、みんなの生産性を高めている作品だなぁ」と思うわけです。
というわけでよければ、こちらの本をご検討ください▼
できるYouTuber式 Excel 現場の教科書(「本×動画」で学ぶ新しい独習~180万回再生の実績! )
- 作者:長内孝平
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2019/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
辞書的な使い方ならこれ
次にご紹介するのが、こちらの本。
「Excel 最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術」
これは比較的分厚い本。結論を言うと、辞書的な使い方ができる本ですね。もしくは、ざーーーーっとこの本を眺めておいて、「なんか見たことあるなぁ」「なんかある条件に引っ掛けて平均を出せる関数があったなぁ」と頭の片隅に記憶しておくための本です。
もっと辞書チックな本も他にはあるんですが、調べたりググれるようになるためには、多少の前提知識が必要なのでそれを養うことを目的にしたいのであれば、この本は網羅的で良いかなと思います(その前提知識ががないと「調べたら出てくるかもしれない」と考えもしない)。
なので、まずは、この本を簡単に読んで各種機能や活用方法を頭の片隅に記憶する、そして実務の中でわからないことがあったり、こんなことやあんなことできなかったかなぁ、となればこの本に戻ってきて調べてみる。という使い方ができそうな気がします。
Excel 最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術
- 作者:藤井 直弥,大山 啓介
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 単行本
予算作成・シミュレーションならこれ
最後にこちら。予算作成・シミュレーション作成なら、「「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション超基本 1万人以上のビジネスエリートがこっそり学んだ人気講座」がオススメ。
エクセル活用の目的が「予算やシミュレーションの作成」とはっきりしているので、その目線で網羅的に分かりやすく書かれています。どちらかというと、「エクセルの使い方」を書いているというより、「エクセルを活用して予算・シミュレーションを作成するには?」という視線で書かれています。
感応度分析(データテーブル、ゴールシーク・損益分岐点、条件付き書式)、ケース分析(Choose関数)、収益計画、といった目的に応じて説明されています。ボク自身もこの本を見てデータテーブルやChoose関数を覚えましたし、そもそも「見やすい表の作り方」といった基本も勉強になったと思います。
なので、予算作成ミッションが与えられた皆さんは、一度この本を手に取り目を通してみると損はないのではないでしょうか。
「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション超基本 1万人以上のビジネスエリートがこっそり学んだ人気講座
- 作者:熊野 整
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
さらに、この本の著者である熊野整さんは、基本スキルをまとめた本も熊野さんは出版されています(「ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル」)。
この本も超基本的な内容がまとめられているので結構オススメ。とにかくチームで仕事する方々や誰か他の人に見せるファイルを作る必要がある方は、お読みになるとよいかなと感じます。他の人が見やすいようにすることも、会社としての生産性を高めることに繋がりますから。
ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル
- 作者:熊野 整
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
まとめ・最後に
以上、「予算作成なんて今までやったことないんだけど…」「Excelちゃんと使えないと予算作成業務で死んじゃいそう…」という方に3冊のオススメ本をご紹介しました。
※↑↑画像↑↑クリックでAmazonへ
- 動画 x YouTubeで分かりやすい:「できるYouTuber式 Excel 現場の教科書(「本×動画」で学ぶ新しい独習~180万回再生の実績! )」
- 辞書的かつ網羅的:「Excel 最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術」
- 予算・シミュレーション作成に特化:「「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション超基本 1万人以上のビジネスエリートがこっそり学んだ人気講座」
いかがでしたでしょうか?
やはり、この手のものは2~3冊一気に読んで頭の片隅に入れておき、あとでエクセルの機能や使い方、活用方法をググれるようにしておくことが、業務で活用できるようになるための近道な気がします。皆さんの参考になったのであれば、うれしいです!
最後に、もしよければ私のTwitterで予算作成やエクセルに関するツイートを毎日発信しています。ときどき仕事全般や育児・子育てに関する発信もしていますが、よければチラ見してくださいねー!!
人件費の見込みは、
動画の感じにするのが簡単かな。①人数と入社時期を上の表に(黄色セル・青字)
②各月の人数×月給が下の表に。
③②を月合計すれば、毎月の人件費に。
*別途法定福利費も忘れずに!計算式も見れるからご覧あれ!マッキンゼー出身者から教えてもらった…w。#経営企画 #経企の話 pic.twitter.com/jut6qLV6E3
— 安田則之@経企の子育て野郎 (@norrya) December 25, 2019
人件費の見込みは、
動画の感じにするのが簡単かな。①人数と入社時期を上の表に(黄色セル・青字)
②各月の人数×月給が下の表に。
③②を月合計すれば、毎月の人件費に。
*別途法定福利費も忘れずに!計算式も見れるからご覧あれ!マッキンゼー出身者から教えてもらった…w。
#経営企画 #経企の話
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