オンデーズのオーナーが変わったその後

さて、去年の11月にこんなブログを書いた。

www.norrya.com

この記事では、オンデーズの51%の持分をLVMHと三井物産系のファンドに持ってもらうこと、そして、それにより起こる変化について簡単に書いた。ちなみに書いた三つのこととは、出店の加速、利益への高い意識、視座の高い個人の判断力でした。しかもあくまでもこのブログはボクの勝手な想像で書いたことww。大方あっていると、Facebookのコメント欄にうちの社長は言ってくれたけど、その後を自ら追ってみた笑。

※このブログのサムネイル、なんかうっとおしいな笑。

まず、誰が何を決めるかが明確に。

これまでは社長が全てを決めていた。正確にいうと、海外のことは取締役COOが決めているものもあったが、わかりやすくいうと、社長がオーナーで社長が決める。そんな感じ。でも、過半数持分をファンドが持つことになったため、社長が全てを決められなくなって、誰が何をいくらまで決めるかの明確な線引きがされた。100万円未満の稟議なら執行役員、100万以上500万円未満なら取締役、500万〜1,000万は社長、それ以上は取締役会(超単純化したあくまでイメージです)と言った通り、社長が全て決めてきた状況から一変して、ある一定の金額以下は他の誰かに委譲し、ある一定以上の金額なら逆に本人だけでは決められず、取締役会で決める必要がある、と言った具合。

それに伴い、今まで通り幹部会という部門長を中心とした会議は継続するが、経営会議と取締役会という定例の会議ができた。これまで幹部会で社長が決めていく形だったが、幹部会は主に報告が中心となり、新設された経営会議と取締役会で意思決定されるようになった。

会議の数だけが増えてもしょうがないので、無駄のない中身ある議論に参加者が集中できるよう、今走りながら、そしてみんなから意見をもらいながら、どこで何を話すべきか調整中である。例えば、この話はこっちの会議でと移動させたけど、やっぱりワークしないのでぎゅっと簡素化して元に戻そう、など先週から中身を揉んでいる。(みなさんもう少しお付き合いください…)

そして、予算の作成

去年の年末から恐ろしく時間を使っているのがこれ。もうファンドの人が入ってくれたバリューの一つはこういう取り組み。がしがしExcelを駆使しながら(あっ、駆使するのはファンドの方ね笑)、全世界の月次決算をまとめ、今期の着地見込みまで落とし込む。そして、それをベースに来期の見込みも作る。特に僕が関わってきたのは、海外分。オンデーズでは10ヶ国を超える国に展開しているため、そこの数字を取りまとめる人が必要なわけだ。そこは僕が入って、ファンドの方のサポートをもらいながら、予算を作っている。

オンデーズ再生物語が記されている「破天荒フェニックス」を読んだ方はご存知の通り、田中という破天荒なフェニックス社長と金庫番の奥野がいるわけだが、キャッシュフロー経営をしてきていた。目指す利益を逆算して、それを取りに行くことを目指すより、手元にいくらキャッシュがあるか、それを元にどれだけ攻められるかを考えてきた会社だ(と言うより、とにかく現金が回るかどうかだけ気にする他なかったのかもしれない…)。

そんなこんなで細かく予算を作ってこなかったわけで、現在それを挽回すべく元投資銀行マンや戦略コンサルファーム出身者に入ってもらい、ガシガシ準備をしている。

 

▼ちなみに破天荒フェニックスはこれね笑。まだポチってない人は、今すぐポチーーーーッ!▼

最後に、部署横断プロジェクト・業務改善の支援

予算を作りながら、いろんな部署横断プロジェクトに取り組んでいる。利益改善を各方面から試みたり(人員の配置の適正化、原価の低減、改装候補店舗の洗い出し、店舗内装費の低減etc…)、現実的に目指せる出店計画の策定、上場に耐えうる管理体制の構築などだ。みなさんが通常業務をこなしながら、 経営企画室(実務メンバーはファンドからの出向者+僕)からの依頼に基づいて、取り組んでもらっていて本当に大変だと思う….。これも仕事の仕事が増えないようにしないといけないな。 

と言っても、なんだかんだお客様に一本でも多くのメガネを買ってもらうために

小売業ではお店があり、来店されるお客様がいる。最終的には、多くの人にきてもらい、満足してもらい、買ってもらい、またいつか戻ってきてもらう。そういう関係を一人でも多くのお客さんと築くことが大切で、裏方のような僕たちも全てそのためにやっていることを忘れちゃいけない。

例えばこんなお客さんをたくさん増やすため笑。

 何度見ても、これすごいなw。社員より社員ww

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